この9月、お陰様で株式会社総合科学出版は創業40周年を迎えることができました。
と言いましても正直なことを申し上げますと、ここ10年ほどは、出版不況が叫ばれる中で新刊意欲が薄れ主要なスタッフが去り、新刊活動はほとんど行なえず、既刊本のみの出入りが続いていました。
ところが、ここに来て縁が生まれ、夢も意欲も持ち合わせた若いスタッフが集結してくれたのです。
折しもこの7月8日、ビッグサイトにて東京国際ブックフェアが開催されました。晩のNHKニュースでトップ扱い。その見出しも『電子書籍の時代』。現場でも電子書籍関連のブースは人混みで埋め尽くされていました。
それなのに、一般の出版社のブースはというと電子書籍の時代に向けたユニークなコンテンツはなく、小出版社のブース以外には熱気は感じられない状況でした。
どこか萎縮している、どこか余所余所しい、そんな雰囲気が漂っていたのです。
(今のスタッフに会う以前、昨年までは私自身もそうでしたが……)
でも読者は期待しているはずです。
新しいコンテンツが生まれると。
集まってくれたのは30代のスタッフたちです。彼らはマンガとゲームで育ち、『失われた10年』と言われた不況期に社会人になった人がほとんどです。
電子コンテンツに抵抗はありません。でも気に入ったコンテンツはリアルなもの(ペーパー)も欲しくなっています。
電子書籍でもワクワクしています。まだテキストの電子書籍が中心で今ひとつですが、ビジュアルなエンターテイメントなものが増えてくると、ペーパーのものが欲しくなるのです。
30代と言えば、社会の現場を担っている人たちです。まだまだ知りたいこともいっぱいある世代です。
しかし、そこでは教科書的な書籍ばかりであっていいはずがありません。
書き手も読み手もマンガとゲームで育った世代の表現があるはずです。
飛躍し過ぎかもしれませんが、造り手も売り手も同様です。より楽しくわかりやすい造り方、売り方があるはずです。
読者に対して、同じテーマでも、多様なユースで多様なメディアで多様なコンテンツを提供できるのではないかと考えます。しかも、それらを相互に作用させることで、よりわかりやすくなり楽しむことが可能になります。
そして重要なことは、ペーパーを中心にした出版がそれらを強く長く結びつけるキーになると信じていることです。
制作スタッフはゲームやコミックの編集・制作・ライティングを中心にしたキャリアの持ち主たちで、iApriやPVの制作もお手の物です。
幹部から営業スタッフまで交えた企画会議はとにかくにぎやかで、「こんなに楽しい本造りが円循環するなら」と出版の原点を思い起こす瞬間もあります。
そこでキーワードとして、『楽しく(Entertainment)』『相互に:インタラクティブ(Interactive)』が浮かんできました。生活全般を楽しくわかるエンターテイメント・カルチャー・コンテンツとして提供したいと思うのです。
☆ネオ教養ライン・ネオサイエンスライン──「知りたい」
☆萌え系ライン・ゲーム系ライン──「楽しみたい」
この2本をテーマに展開すると決意しました。
弊社の以前からお取引いただいている取次会社は、日販、トーハン、大阪屋、栗田、中央社、日教販、西村です。
広くいろいろな書店様、コーナーで試していただきたいために、フリー入帳制でやっています。
ところが、これから現場を担う営業スタッフは業界でのキャリアはありません。いわゆるサブカル好きの29才と30才の2人がメインです。
たぶん、私たちがイメージするもっとも典型的な読者です。
営業についてはまったくの素人と言ってもいいでしょう。
ですから、いろいろと教えてください!
「こんな内容なら、こんなタイトルにすると売れるよ」
「こんな内容なら、こっちのコーナーのほうが売れるよ」
「こんな本が売れているの知ってる?」
こんな私たちの再起動、応援よろしくお願いします。
(株式会社総合科学出版 代表取締役 西村貢一)

▲こんにちは。企画・編集を製作しております“やましん”と申します。
”やましん”と聞いて思い出していただける皆さん、お久しぶりです。
かれこれ十数年前に、某ソフトバンククリエイティブにて「やましんプレス」という販促紙でお騒がせしておりました。その節は大変お世話になりました。ありがとうございました。恥ずかしながらまた出版現場に戻って参りました。
▲さて、あれから紆余曲折、数年前にソフトバンクを退社し、(株)エマ・パブリッシングという編集プロダクションの代表として、このたび総合科学出版と新たな出版やコンテンツの企画、製作を行っていくことになりました。
「総合科学出版」といっても知らない方がほとんどかと思います。
詳しくは代表の記事を見ていただくとして、その総合科学出版はなんと今年が40周年!それを記念して(というのは後付けですが)、今までにない出版企画を世に送り出そうと、あれやこれや日夜盛り上がって製作中。詳しくは同封のスタッフ渾身の注文書をご覧下さい!
▲次号から、企画・編集を担当する私たちエマ・パブリッシングのご紹介や編集・製作現場レポートなどを連載していきますのでご期待ください!(文:やましん)